アオイトトンボ

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* 羽化 ♀ ・・・ 羽化は夜間から早朝にかけて行われ、開園時間後にまだ羽化殻に留まっている個体は珍しい。

2018年5月21日 雅の広場の池



和名: アオイトトンボ
由来: 金緑色の体色に因んだもの
学名: Lestes sponsa
分類: 均翅亜目・アオイトトンボ科・アオイトトンボ属
全長: ♂ 34~48mm・♀ 35~48mm ・・・ イトトンボ類全般の中では大型種

環境: 抽水植物が繁茂する池沼、湿地
発生: 1年1化 ・・・ 卵期間 6~8ヶ月・幼虫期間 2~4ヶ月程度.卵で越冬する
形態: 成熟 ♂は複眼が青色で胸部と腹部第9~10節に白粉を生じる、♀の複眼は灰褐色か青色で、青色型は胸部に白粉が見られる

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2023年観察データ ・・・ 9月23日初見 / 10月30日終見 / 観察日数 18日
   
区分: 園内羽化種 ・・・ 2019年に個体数が激減し、現在はごく少数が命を繋いでいる
羽化: 5月下旬~ / 雅の広場の池のみ
観察: 5月下旬~6月初旬、9月中旬~10月下旬 / 雅の広場の池、水生植物の池(秋のみ)
生態: 羽化後は暗い林内で越夏し、9月上旬頃に水辺に戻って生殖活動が始まる
追記: 個体数回復の兆しが全く見えず、羽化エリアの狭さも相まって園内個体群が消失する可能性は否めない

特記: 雅の広場の池での年末水抜き清掃の影響
    アオイトトンボ、コノシメトンボ、マユタテアカネ ・・・ 卵越冬種で影響は限定的
    ギンヤンマ、チョウトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ ・・・ 幼虫救出対象種
    クロイトトンボ、アジアイトトンボ ・・・ 幼虫救出非対象種

*** アップロード 5画像 ***

① 羽化 ♀ 2018年05月21日 雅の広場の池
② 成熟 ♂ 2022年09月17日 雅の広場の池
③ 成熟 ♀ 標準型 2022年09月13日 雅の広場の池
④ 交尾態 ♂♀ 2018年09月22日 雅の広場の池
⑤ 連結産卵 ♂♀ 2018年09月22日 雅の広場の池

* 成熟 ♂ ・・・ 青色の複眼と腹端に生じた白粉がトレードマーク、9月中旬頃には水辺に戻って生殖活動が始まる。

2022年9月17日 雅の広場の池

* 成熟 ♀ 標準型 ・・・ 複眼が灰褐色の個体と青色の個体が混在し、後者は ♂と同様に胸部に白粉を生じる。

2022年9月13日 雅の広場の池

* 交尾態 ♂♀ ・・・ 晴天日の午前中を中心に見られ、比較的短時間で産卵行動に移って行く。

2018年9月22日 雅の広場の池

* 連結産卵 ♂♀ ・・・ 秋の日常的な光景だった産卵行動も、現在は滅多に見られなくなってしまった。

2018年9月22日 雅の広場の池