* 未成熟 ♀ ・・・ 羽化後に山地へ移動する途中の個体を見かける機会はここ数年本当に少なくなってしまった。
2019年6月25日 北口駐車場草地
和名: アキアカネ
由来: 命名の理由が不明らしく、おそらく本種とナツアカネとの行動比較からではないだろうか?
学名: Sympetrum frequens
分類: 不均翅亜目・トンボ科・アカネ属
全長: ♂ 32~46mm・♀ 33~45mm ・・・ アカネ属内では中型種
環境: 水田、池沼、湿地など
発生: 1年1化 ・・・ 卵期間 6ヶ月・幼虫期間 3~6ヶ月程度.卵で越冬する
形態: 成熟 ♂は腹部のみが赤化し、♀は腹部が淡褐色の個体と腹部背面が赤化する個体が普通に混在する
識別: 胸部側面中央の黒条は先端が尖るように先細る(個体差あり)・・・ ナツアカネとの比較
*** 森林公園内での観察状況 ***
記録: 2024年観察データ ・・・ 6月9日初見 / 月日終見 / 観察日数 日
区分: 園内羽化種 ・・・ 高位安定していた個体数がここ数年でかなり減少した
羽化: 6月上旬~ / 水生植物の池、雅の広場の池でごく少数、公園周辺の水田で多産
観察: 6月上旬~下旬、9月上旬~12月中旬 / 園内各所
生態: 羽化後に冷涼地へ移動して夏場を過ごし、成熟する初秋に低地に戻って来る
追記: 2024年は2ヵ所で園内羽化を確認、水生植物の池で継続的に羽化していた可能性が高く、雅の広場の池では5年振り
*** アップロード 7画像 ***
① 未成熟 ♀ 2019年06月25日 北口駐車場草地
② 成熟 ♂ 2024年10月12日 ドッグラン入口付近
③ 成熟 ♀ 淡褐色型 2022年10月21日 寺沼周辺
④ 成熟 ♀ 赤化型 2024年09月26日 野外炊飯広場
⑤ 成熟 ♀ 赤化型 2023年10月05日 野外炊飯広場
⑥ 交尾態 ♂♀(♀は淡褐色型) 2020年10月21日 日本庭園の池
⑦ 老熟 ♂ 2021年12月24日 水生植物の池
* 成熟 ♂ ・・・ 鮮やかさでは他種に一歩譲るが、腹部の橙赤色が醸し出す独特の日本情緒は何物にも代え難い。
2024年10月12日 ドッグラン入口付近
* 成熟 ♀ 淡褐色型 ・・・ 赤化型が多いナツアカネに比べて、本種はどちらが優勢でもなく2型が普通に混在している。
2022年10月21日 寺沼周辺
* 成熟 ♀ 赤化型 ・・・ 腹部背面の赤化の度合いや黒斑の出方には濃~淡、大~小まで様々な個体差が見られる。
2024年9月26日 野外炊飯広場
* 成熟 ♀ 赤化型 ・・・ ♀ は成熟に伴って翅が薄く煙る個体が多く、ナツアカネにこの変化は見られない。
2023年10月5日 野外炊飯広場
* 交尾態 ♂♀(♀は淡褐色型)・・・ 園内で産卵行動に及ぶペアが少ない為、交尾態を目にする機会もあまりない。
2020年10月21日 日本庭園の池
* 老熟 ♂ ・・・ 埼玉県内の終見記録については不詳だが、園内では2021年のクリスマスイブに 1♂を観察している。
2021年12月24日 水生植物の池