リスアカネ

RDB  環境省:―    埼玉県:―    東京都:NT    千葉県:EN   神奈川県:

* 半成熟 ♂ ・・・ 暗がり好きのアカトンボとしてよく知られ、盛夏には既に腹部が赤化している個体が多い。

2019年8月21日 南口広場水路



和名: リスアカネ
由来: 動物のリスではなく、スイスのトンボ学者 Friedrich Ris 氏の献名によるもの
学名: Sympetrum risi
分類: 不均翅亜目・トンボ科・アカネ属
全長: ♂ 34~46mm・♀ 31~42mm ・・・ アカネ属内では中型種

環境: 周囲に樹林のある池沼
発生: 1年1化 ・・・ 卵期間 6ヶ月・幼虫期間 3~5ヶ月程度.卵で越冬する
形態: 翅の先端に褐色斑、前額に眉状斑はない.成熟 ♂は腹部のみが赤化し、♀の腹部は淡褐色
識別: 胸部側面中央の黒条は途中で途切れるか細くなる(個体差あり)・・・ ノシメトンボ、コノシメトンボ、マユタテアカネ翅斑型との比較

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2023年観察データ ・・・ 8月22日初見 / 10月12日終見 / 観察日数 4日
   
区分: 園内羽化種 ・・・ 元々の少数派がここ数年でより減少している感があり、観察場所も一部の水域に偏る傾向がある
羽化: 7月上旬~ / あざみくぼ沼など
観察: 8月中旬~10月下旬 / あざみくぼ沼、南口広場水路など
生態: 樹林に囲まれた水辺の木陰に定住し、秋が深まるまで明るい場所には滅多に顔を出さない
追記: 羽化水域のあざみくぼ沼で実施されるイベント等の影響も不安要素のひとつである

*** アップロード 3画像 ***

① 半成熟 ♂ 2019年08月21日 南口広場水路
② 成熟 ♂ 2021年09月28日 日本庭園の池
③ 成熟 ♀ 2018年10月26日 栗谷沼

* 成熟 ♂ ・・・ 細身の腹部はいわゆる「朱赤系」で、水辺の暗がりではこの赤が実によく映える。

2021年9月28日 日本庭園の池

* 成熟 ♀ ・・・ 交尾態や連結産卵時の観察がほとんどで、単独で見かける機会は晩秋になってからが多い。

2018年10月26日 栗谷沼