ミヤマアカネ

RDB  環境省:―    埼玉県:―    東京都:VU    千葉県:EX   神奈川県:NT

* 未成熟 ♂ ・・・ 帯状斑や白色の縁紋、橙色の翅脈など、本種の翅には他のアカネ属には見られない個性がある。

2017年8月20日 北入口付近



和名: ミヤマアカネ
由来: 本種は高冷地ではなく低地を中心に生息する為、「深山」の命名の背景には謎が多い
学名: Sympetrum pedemontanum
分類: 不均翅亜目・トンボ科・アカネ属
全長: ♂ 30~41mm・♀ 30~40mm ・・・ アカネ属内では小型種

環境: 流れの緩い用水路、大河の河川敷、水田など
発生: 1年1化(一部2化説あり)・・・ 卵期間 6ヶ月・幼虫期間 2~5ヶ月程度.卵で越冬する
形態: 翅に褐色の帯状斑.成熟 ♂は縁紋や翅脈まで全身が鮮やかに赤化し、♀の腹部は橙褐色

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2023年観察データ ・・・ 7月27日初見 / 9月16日終見 / 観察日数 2日
   
区分: 稀な飛来種 ・・・ 例年7~9月にかけて未成熟、半成熟個体が不定期に飛来している
羽化: 公園周辺の用水路、水田、荒川河川敷など
観察: 7月上旬~9月上旬 / 北口エリアの草地、野外炊飯広場など
生態: 周辺地で多産があったと思われる2017年を除き、観察が連日に及んだ例はない

*** アップロード 4画像 ***

① 未成熟 ♂ 2017年08月20日 北入口付近
② 半成熟 ♂ 2017年08月25日 野外炊飯広場
③ 半成熟 ♀ 2023年09月16日 北口自然探勝路
④ 半成熟 ♀ 2023年09月16日 北口自然探勝路

* 半成熟 ♂ ・・・ 体色や縁紋、翅脈の赤化が進んでいる成熟間際の個体を園内で目にする機会は滅多にない。

2017年8月25日 野外炊飯広場

* 半成熟 ♀ ・・・ 基本的に未成熟時の ♂と同じ配色で、完熟すると縁紋や腹部が赤色味を帯びる個体も少数いる。

2023年9月16日 北口自然探勝路

* 半成熟 ♀ ・・・ アカネ属では珍しく緩い流水環境を好むこともあって、園内羽化の可能性は限りなく低い。

2023年9月16日 北口自然探勝路