キイトトンボ

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* 羽化 ♀ ・・・ アメリカザリガニの被害を受けた水生植物の池の代替社交場で逞しく羽化していた。

2019年7月20日 植物園展示棟池



和名: キイトトンボ
由来: 黄色い体色に因んだもの
学名: Ceriagrion melanurum
分類: 均翅亜目・イトトンボ科・キイトトンボ属
全長: ♂ 31~44mm・♀ 33~48mm ・・・ イトトンボ類全般の中ではやや大型種

環境: 抽水植物が繁茂する池沼、湿地
発生: 1年1~2化 ・・・ 卵期間 1~3週間・幼虫期間 2ヶ月~1年程度.幼虫で越冬する
形態: ♂♀共に成熟個体は複眼、胸部が黄緑色.腹部は♂が鮮やかな黄色で腹端付近に黒色斑、♀は黄色と緑色の個体が混在する

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 観察期間終了です ・・・ 2022年は5月18日初認 / 9月12日終認 / 観察日数 41日

区分: 園内羽化種 ・・・ アメリカザリガニの食害による2018年の激減を経て現在は完全復活を遂げた
羽化: 5月中旬~ / 水生植物の池(植物園展示棟池はリニューアル&増設中)
観察: 5月中旬~9月中旬 / 水生植物の池及び周辺の草地
生態: ♂♀共に生殖活動時以外は水辺から少し離れた草地が生活の場になっている
追記: 元々園内の在来種ではなく、発生は2010年頃に移植した水草との随伴移入によるものらしい

特記: 水生植物の池における2018年アメリカザリガニ食害の影響
    オオイトトンボ、ネキトンボ ・・・ 2019年に全滅、前者は残念ながら消失の可能性が高く、後者は2年を経て観察機会が増え始めた
    キイトトンボ、クロイトトンボ、チョウトンボ ・・・ 壊滅に近い激減が起きたが、現在は完全復活を遂げている
    ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ ・・・ 深刻な影響は見られなかった
   
*** アップロード 7画像 ***

① 羽化 ♀ 2019年07月20日 植物園展示棟池
② 羽化 ♂ 2020年07月02日 植物園展示棟池
③ 未成熟 ♂ 2017年07月03日 水生植物の池
④ 成熟 ♂ 2022年07月09日 水生植物の池
⑤ 成熟 ♀ 黄色型 2020年07月20日 彫刻広場
⑥ 成熟 ♀ 緑色型  2017年07月19日 北口自然探勝路
⑦ 交尾態 ♂♀(♀は黄色型) 2022年06月24日 水生植物の池

* 羽化 ♂ ・・・ あまり時間帯に拘ることなく、浮葉植物など水面に近い位置で続々と羽化している。

2020年7月2日 植物園展示棟池

* 未成熟 ♂ ・・・ 複眼が灰色で後頭部、胸部の淡赤褐色が目立ち、腹端の黒色斑もまだ薄い。

2017年7月3日 水生植物の池

* 成熟 ♂ ・・・ 複眼と胸部が黄緑色になれば成熟した証で、腹端背面には明瞭な黒色斑が見られる。

2022年7月9日 水生植物の池

* 成熟 ♀ 黄色型 ・・・ 腹端側から緑化途上と思われる個体も多いので、黄色型の判定はとにかく悩ましい。

2020年7月20日 彫刻広場

* 成熟 ♀ 緑色型 ・・・ 全身の若草色が見事に葉の色と同化し、小昆虫の捕食には都合が良いかもしれない。

2017年7月19日 北口自然探勝路

* 交尾態 ♂♀(♀は黄色型)・・・ 午前中に水辺周辺の草地でよく見られ、昼前から多数の連結態が産卵に繰り出す。

2022年6月24日 水生植物の池